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伊勢海老と老人。_d0149466_22562776.jpg

午後の散歩、里山から降りてきて、そのまま海辺へ出ました。
小さな造船所の作業小屋跡がダイビングの事務所と漁具置き場。
さっき山の畑でで見かけたオバさんが、エビ網を直しています。
網の持ち主とはご近所、どんどん網を直してゆきます。
その手早さたるや、素人の自分には全く分からない。
「小さな穴は、ここのオバさんが、やるけど大きなのは私がやる」
戸口で網の持ち主のオバさんが「網直しの大先輩だよ」と笑う。

伊勢海老と老人。_d0149466_23081205.jpg

「木綿だといいけど、ナイロンだと滑るから二重に結ぶから手間だ」
「一枚ならいいけど、三枚だともっと大変」網の構造の事だそうです。
お喋りをしながらも手を休ませません。
戸口の先に見える堤防につないだ船に男衆が乗りこみはじめました。
大きな穴を見つけましたが「そこは一反(いったん)網を換えるから」
持ち主のオバさんが丸めた他の網を確認しています。
挨拶をして坂を登り始めると背中に船のエンジンの音が低く響いてきました。


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# by hijiki-fugue50146 | 2016-11-03 23:24 | この地の食べ物
リリーさんのパン。_d0149466_21350728.jpg
蓮台寺のパン屋さん「リリー」です。
お店の看板は平仮名っぽい。
「りりー」のほうが正しい表記かもしれません。
豆腐ハンバーグが和風キノコ、トマトソース、そしてカレーの三種類の主采。
きょうはポテトサラダの副采。
ご飯かパンを選んでドリンク、暖かいコーヒーを頼んで500円。

近くの高校が夏休みなので近所のオジサンたちが入れ替わり立ち替わり。
よもやま話をしながらパンを買い、その場で食べ始めます。
亡くなった奥さんが最後に「じゃあ、バイバイ」といって亡くなったとか。
「人は亡くなる瞬間が分るのかしら」とリリーさんは聞いている。
「時々、そういう方にお会いした」と井戸端ならぬパン屋会議に加わる。
笑いながらさばさばとBGMの流れていないお店は密やかで大好き。

お総菜パンは100円、火・木・土曜日はフランスパンを焼いています。
足りるを知る量のランチ、美味しかったです。


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# by hijiki-fugue50146 | 2016-08-27 22:05 | この地の食べ物

青空が恋しい。_d0149466_21285071.jpg
台風が過ぎてヒマワリもゴマも倒れてしまった。
ずっと湿度の多い風が吹いてキュウリが弱った。
ゴーヤの棚がむしられた。
バジルが成長をとめた。

青空がのぞく。
雲が速い。
虫の声が変わる。
ウグイスが「チャッチャッ」と鳴き声を変えた。

秋より残暑だろうか。
季節に無駄な時など無いと分っていても
この暑さは病み上がりには堪える。

頭の先から背中にかけて汗が這い上がる。
そう、垂れるのではなく這い上がってゆく。
そういう暑さだ。

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# by hijiki-fugue50146 | 2016-08-24 21:40 | 雑観
地元調達。_d0149466_20202123.jpg

家の裏に海岸から里山に入ってゆく道が通じています。
午後から、のんびり散歩と言いながら夕食の食材調達。
赤い山ツツジが満開、あけびのツルからも新芽が出ていました。
カエルの声、ウグイスの鳴き声、メジロのお喋りや羽音。
竹藪を通りぬける風の音、そして沢のせせらぎ。
時々、キツツキが木をたたく音が響きます。
はるか海沿いから救急車のサイレンが聞こえてきます。

地元調達。_d0149466_20394259.jpg

帰ってから妻は下ごしらえ。
ワラビは採りたてだったせいか軽くあく抜きをしただけで頂けました。
アシタバやシイタケはから揚げに。
ノビルはそのまま味噌をつけていただいたりパンにのせてミソ焼きに。
ヨモギを採り忘れたのが残念ですが次の機会に。
磯ブキのチョコ(葉)は天ぷら、茎は醤油で浅漬け。
散歩中、花粉症が酷くならなかったのはどうしてでしょう。

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# by hijiki-fugue50146 | 2016-03-16 20:34 | この地の食べ物
廃業、寄りが足りない。_d0149466_2320665.jpg

前回のブログで紹介したバーバー吉野の舞台になった『東京軒』廃業していたそうです。
まだ息遣いのあるお店の風情はお店じたいの余生を味わっているのでしょうか。
シュッシュッと革で剃刀を研ぐ音が聞こえそうな感じでしたのに。
映画のセットとして保存が出来ないものか
それとも全く違うお店として再開するのも面白いかもね。

これは『湯の華小路』、蓮台寺の裏通りに生えている石の階段です。
この界隈には吉田松陰をかくまった村山亭があったり
階段が急な天神さんには国の重要文化財の大日如来があったり
なかなか素敵なところです。
浮かんだ言葉が『ネオ蓮台寺』、どうでしょう。
廃業、寄りが足りない。_d0149466_23144629.jpg


石の階段は家で大きくして見たら、もうひと寄りが足りないことに気がつきました。
手間には色鮮やかな消火栓、これも時代物だったのですが
それを入れようとしたりして気持ちがぶれました。
まずは自分が踏みしめて目線を確かめればよかった。


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# by hijiki-fugue50146 | 2016-02-08 23:22 | この地のコトバ