行動制限。隠す事、縛る事

行動制限。
不思議な言葉。
誰の?
勿論、入院患者さんの・・・・・。
2月9日、静岡市で日精看の
行動制限に関する講義があった。

行動制限を出来るのは
原則、精神保健福祉法の指定医。
行動制限の種類や程度はいろいろあるが
看護の場面で水際立っているのが
隔離と拘束。
隔離というのは簡単にいえば
患者さん本人の意志で
自由に開け閉めできない扉の部屋に閉じ込められる事。
拘束は
字の通り、縛られ自由にならない事
ただし安全な装具に限ります。

午前中は法律の観点からの再確認
午後はグループワークになったが
いまいち自分のノリが悪かった。
司会者を決めずブレーンストーミング風に
話し合いはハジマッタ。

各々の病院の
隔離や拘束をしての
漫然とした不満とかで
サロン風、なんだかなぁ
「ドクターが守ってくれる」みたいな発言も。
後半には午前中、講義を行っていただいた
富山大学の準教授吉浜先生も加わるが
なかなか結論が出るような話しがでない。
危機感がないなあ
法律でいろいろ規制されているのに・・・。

最後の10分ほどになったとき
発言をしなかった自分に
発表役をふられた。
司会のときは決めないで
各自勝手に喋って
喋らない自分が司会者?
なんちゅうこった。

ここで
初めて口を開いた自分は
最初からこのグループワークに
違和感を感じていたと告げた。

午前中の講義を聴いて
自分達の事例と
擦り合わせが行われていたかと聞いた。
みんな沈黙。

自分は
精神保健福祉法が不備だらけだと思っている。
特に施行者と指示者の区別、役割分担が
かぎりなくグレーであると感じてると言った。

自分の中での精神保健福祉法に基ずく
隔離拘束は
外科の手術や
産婦人科の妊婦の内診に例え、それに値する
指定医にしか行えない治療であると
電話の頻繁な発信などは
家族や警察の都合、ましてや
看護師の都合で行動制限は出来ないと話す。
指定医が判断して、それに代わる
治療法がない場合のみ
行える治療と解釈していると言った。

なぜかみんな沈黙
吉浜先生だけが大きく頷く。
ここで我が意を得たりと思った自分は

だから
此処での解釈は
保助看法にある
看護師の業務内容
つまり、看護師のお仕事の中に
医者の診療の介助
医者のお仕事の、お手伝いがあるので
隔離のために鍵をかけるのは
本来ドクターがかけるべき事の
お手伝い
拘束も安全帯をかける事の
お手伝いであると思う
と述べた。

最低でも初回の施行はドクターに
行ってもらうのがベターであり
解除も同様である。
そのときドクターが
「良くなったら出れるから」と
話してくれると、もっといい。
自分達が同じことを言っても
普段の病院での生活のお世話が
仕事で決められている以上
「迷惑を、かけなくなれば出れる」という
縛りから抜け出せない。
医者が言う分には
治療という部分が強くなって
あとの治療環境も整えやすいのではないか。

記録もそれに準じて
誰が介助(お手伝い)して
隔離拘束をはじめ
誰が解放したか
指示と施行の実施者を明記したほうが
良いと思うと言った。

少し、のけぞった人がいたので
精神科の看護が家族や普通の人に
分かりやすく伝える事が
今の世の中に求められていると思うといい
密室の中で行われている事が
世の中の不信感を招き
それが精神科への偏見になる
その一つの原因が行動制限
隠す事と縛る事じゃないかな
と脱線し始める。

精神科の看護という饅頭が
毒饅頭なのか
温泉饅頭なのか
ちゃんと説明できますか?
成分表示できますか?
開かない扉がある部屋の中に
患者さんを閉じ込め、縛る事を
堂々と普通の人に説明しうるのかと
やや突拍子もない表現に走った。

なぜか吉浜先生は笑いながら
頷いている。
正直困った。

ここで、グループの中から
「でも、先生が守ってくれると言っています」
と発言があった。
これが自分のココロに火をつけた
というか、とっくに火がついていたので煽られた。

だれから?
裁判はドクターがするの?
そのときは自分自身でしか守られないよ
ここでタイムアップ。

ときに
看護に手をやく患者さんを看護師が
指定医を使って行動制限をおこなってしまう。
隔離や縛りたくないと言う
看護師の良心と
その患者さんにもつ
陰性感情(嫌なやつ)と思う本心の葛藤を
医師の指示を仰いで
法の遵法者として隔離拘束を行えば
すこしは楽になる。
自分も、かってはそうでした。

指定医も隔離拘束を治療としてではなく
看護師の御機嫌取りと
病棟の危機管理のマネージメントに使ってしまう。
つまり医師と看護師は対等な関係ではなく
看護士の時代のまま
支配関係の構造になる。
そのとき、病状と治療の乖離が始まる。

勿論、危機管理とか看護業務のマネージメントは
とても必要だと分かっています。
あくまで病状に応じた治療として
他に代替案がない場合が大原則で
隔離拘束が行われなくてはという話し。
もしそれが守られていなければ
これでは患者さんはたまったもんじゃない。

指定医は精神保健福祉法の
エキスパートであり
精神科に関わる疾患の
治療のエキスパートとは限らないのだ。
もっとも法律に疎い方もいらっしゃいますが。

施行する前にはどれだけでも
相談に乗りますよと看護師から言いたい。
こんな事で指定医を追い込むと
なり手が減って産科医の二の舞になってしまうかな。
ちゃんとタイアップしたいな。
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by hijiki-fugue50146 | 2008-02-11 01:20 | 看護について