そして誰もいなくなった。
駿河湾のおかげで静岡県は新幹線の駅の数が多かったり
富士山静岡空港が出来ても、伊豆の人には羽田のほうが身近だったり。
熱海という東の入り口からどんどんそれて
半島を南に下る道を進むと、帰ってきたという安堵感と
この先はなし、というある種の閉塞感が同居し、小さなため息が出ます。
茅ヶ崎の研修の帰り、トンネルを抜けるたびに闇に同化してゆく空。
伊豆高原をすぎると車両に乗っている人は数えるほどになって。
広告は中吊りだけのシンプルな車内にはレールのつなぎ目の音が響く。
やがて天井の蛍光灯の無作法な明るさが外を照らしはじめるが
トンネルや切り通しのコンクリートの壁ばかりで、乗っているのに飽きちゃう。
そして半島を先へ行けば行くほど同じ静岡県より
伊豆七島や紀伊半島や房総半島とのお付き合いが濃くなる
それは海女さんの生まれ故郷や地名ばかりではなく
月夜のわが家の庭に響く海鳴りがその想いの、あと押しをします。
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by hijiki-fugue50146
| 2010-11-20 21:09
| この地のコトバ